ZRMエンタープライズ版やクラスタ版は、コミュニティ版とどう違いますか?
ZRM for MySQLコミュニティ版、エンタープライズ版及びクラスタ版の比較表
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コミュニティ版 |
エンタープライズ版とクラスタ版 |
どのエディションを検討すればいいですか? |
システム管理者、DBA(データベース管理者)及びMySQL開発者であり、コミュニティのサポートで十分な方。 |
システム管理者、DBA及びMySQL開発者であり、エンタープライズレベルの強力なサポートや製品の使いやすさを求める方。 |
機能に違いがありますか? |
主な機能はすべてのエディションで同一です。開発努力においては、できるだけ早く新機能を提供することが焦点となります。 |
主な機能はすべてのエディションで同一です。ただしクラスタ版では、クラスタ用のサポートが提供されます。エンタープライズ版では、安全性、ロールベースセキュリティ及び管理コンソールの使いやすさに焦点を合わせます。 |
どんなスナップショットが各エディションをサポートしますか? |
Linux LVMやSolaris ZFS スナップショト |
Linux LVM、Solaris ZFS、Veritas VxFS、Windows VSS及びNetwork Appliance SnapManager |
Zmanda管理コンソール (ZMC)とは?
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現在、エンタープライズ版とクラスタ版でのみ利用可能です。 |
ZMC (Zmanda管理コンソール)はZmandaネットワークと一体化したWebベースのサービスです。MySQL DBAのあらゆるバックアップ作業を明確にするために、管理ツールや視覚化ツールを提供します。
- 何を バックアップするか(データベース全体か選択したテーブルのみなど)
- どこに バックアップイメージを保存するか
- いつ バックアップを実行するか(完全または増分バックアップを毎日・毎週・毎月スケジュールするなど)
管理コンソールにはさまざまなレポート機能があります。優れたデータベースイベントブラウザで以下のことが可能です:
- 増分バックアップのコンテンツの閲覧
- バックアップのキーワード検索(テーブルを削除するなどの重要な出来事の正確な時間を特定するなど)
- リカバリポイントとしてトランザクション日時を選択 |
どこでこのエディションを入手できますか? |
コミュニティ版のダウンロードから入手してください。 |
Zmanda Networkの年間サブスクリプションを購入することで、入手可能です。 |
どんなサポートが提供されますか? |
フォーラム、Wiki 及びメーリングリストを通じたサポート Zmanda Network の登録ユーザーは追加のリソース(ホワイトペーパーやチュートリアルなど)も利用できます。 |
3レベル のエンタープライズレベルの強力な技術サポート、ナレッジベース、認定ソフトウェア、機能およびセキュリティのアップデート、そしてオプションで専門家サービスやトレーニング |
費用はいくらかかりますか? |
無料です。 |
年間サブスクリプションはシンプルな価格設定です。スナップショットのサポートには別途、サブスクリプションが必要です。 |
どのようなライセンスがありますか? |
GPL やLGPL |
Zmanda 商用ライセンス. |
ZMCとは?
Zmanda管理コンソール(ZMC)は、環境設定、管理、モニターをブラウザベースのGUIで行うものです。 ZRMは、MySQLのDBAのバックアップとリカバリ作業のすべてを明確にする管理ツールや視覚化ツールを備えます。
- 何をバックアップするか(すべてのデータベースまたは選択したテーブルだけなど)
- どこにバックアップイメージを保存するか
- いつ バックアップを実行するか(毎日、週1回及び月1回の完全または増分バックアップをスケジュール)
- ポイント&クリックのリカバリ
- 管理コンソールは、広範囲に及ぶモニターとリポートを備えます。
Visual Log Analyzer(ビジュアルログアナライザ)とは?
- Zmanda Recovery Manager for MySQLには、データべースイベントビューアー、別名ビジュアルログアナライザが内蔵されています。この機能で、増分バックアップに用いられるMySQLバイナリログを視覚的に閲覧できます。そしてリストアをしたいまさにその時点を選択できます。具体的には、以下が可能です。
- 増分バックアップの内容を閲覧します。
- バックアップをキーワード検索します。(例えばテーブルを削除するなど重要な出来事の正確な時間を特定します。)
- トランザクション日時をリカバリポイントに選びます。
どんなバックアップレポートがありますか?
- バックアップレポート
- バックアップアプリケーションのパフォーマンスレポート
- バックアップステータスレポート
- バックアップメソッドレポート
- バックアップリテンションポリシーレポート
- バックアップパフォーマンスレポート
- 増分バックアップレポート
- バックアップレプリケーションレポート
- クラスタバックアップレポート
認定されたレポートの他に、30種類を超えるバックアップとMySQLパラメータに関する、高度にカスタマイズされたレポートを将来使えるように作成し保管しておけます。
- ZMCレポートの詳細については、Zmanda Networkから「Zmanda Recovery Manager Guide to MySQL Backup & Recovery"(MySQLのバックアップとリカバリのためのZmanda Recovery Managerの手引書)」をご覧ください。
ZRMには、どのような圧縮や暗号化がありますか?
ZRMでは、OSにサポートされるユーティリティを使用して、バックアップイメージの圧縮と暗号化をサポートします。例えば、圧縮にgzip(デフォルト)を使用できます。標準入力からの読み込み(stdin)、標準出力に書き込み(stdout)するものなら、どんなユーティリティでも使うことができます。
ZRMでは、データベースのバックアップと並行して、多重ストリームを使用できますか?
複数のバクアップセットのデータベース内のテーブルを設定し、多重ストリームでバックアップするためにZRMを設定できます。
データベースをすべてバックアップできるように設定していれば、データベースを1つだけリストアできますか?
可能です。データベースを1つだけリストアできますが、参照整合性のために、それ以外のデータベースが必要であるかもしれないことを覚えていてください。
データベースから特定のテーブルをバックアップすることは可能ですか?
可能です。ZRMで、特定のテーブルをバックアップまたはリストアすることができます。
ZRMで、壊れたレコードを非選択状態にできますか?
ZRMでは、連続したレコードを選択して復旧できます。壊れたレコードまで連続したレコードを復旧し、それから次の壊れたレコードまで別のリカバリを動作することで、壊れたレコードを除外できます。壊れたレコードが数少ない場合に、この方法は可能になります。
サードパーティのスナップショットはZRMと統合されますか?
可能です。ZRMには、柔軟かつプラグインアーキテクチャがあり、サードパーティのスナップショットプラグインを可能にします。詳細は
こちらの記事を をご覧ください。
ZRMにはどんな性能がありますか?
複数のバックアップ方法があり、異なる性能があります。Rawバックアップは、論理バックアップより6-10倍速いです。
- バックアップの性能について詳細は、Zmanda Network.のホワイトペーパー「Backup and recovery benchmarks for MySQL with ZRM」をご覧ください。
MySQLに重い負担がかけられる時には、バックアップを先送りにできますか?
可能です。バックアップを先送りにする特別な
プラグイン を使用できます。
バックアップ動作中に、どんなInnoDBの依存関係がありますか?
ストレージエンジンには依存関係がありませんが、いくつかのエンジンに付いている機能を有効に利用するとこができます。例えば、mysqlhotcopyをMyISAMのデータ抽出ユーティリティとして使用できます。もう1つ例を挙げると、InnoDBでスナップショットを使用することで、MySQLのホットバックアップが可能です。
MyISAMとInnoDBを併用していますが、個別にバックアップを行う必要がありますか?
その必要はありません。ZRMはさまざまなMySQL環境に対処するよう作られています。同じバックアップ作業において、異なるエンジンの使用が可能です。
20個のバックアップが成功した時に(大半は成功)20通のメールは要りませんが、バックアップがうまくいかない時にだけ、メールを受け取りたいのですが。
送信メールの調整を行わなければならないでしょう。これは、スクリプト記述を行うことで可能です。ZRMの次のバージョンで、この機能を改善する予定です。
レプリケーション環境で、1つのバックアップから、同時に、複製のデータベースをすべて復旧できますか?
可能です。同一のバックアップセット内にすべてのデータベースを設定してください。
失敗の後で、もう一度やり直す代わりに、バックアップをレジュームできますか?
バックアップが失敗に終わると、ZRMは別のバックアップ方法を用います。 ZRMは、使用中の環境やストレージに応じて、バックアップ階層を利用します。現在は、失敗した特定のバックアップ動作をレジュームする、内蔵のチェックポイントメカニズムはありません。
ZRMがMySQLへのリモートである時に、データベースに何をインストールすればいいですか?エージェントですか?もしそうであれば、エージェントはどのくらい軽量ですか?
MySQL サーバには、ZRMサーバーへデータを転送する省スペースソフトウェア(small footprint software)をインストールする必要があります。このソフトウェアは必要に応じて動作します。(バックアップ動作中)
ZRMの立場から見ると、MySQL DBをバックックアップするのがLinux上か、 Windows上かで違いはありますか?
Windows版MySQLでは、論理バックアップまたはホットVSSスナップショットバックアップのどちらかを使用します。 Linux版MySQLでは、論理
、raw及びさまざまなスナップショットをサポートしています。
ZRMでは、テープへバックアップができますか?
- ZRMでは、ディスクへバックアップが行えます。ZRMでアクセスできるならどんなディスクでも可能です。例えば、ローカルハードディスク、ネットワーク接続ストレージNAS、Fibre Channel RAID 配列などがあります。
- Amanda Enterprise、Veritas NetBackup 及び EMC/Legato Networkerなどのエンタープライズなメディアマネージャでは、MySQLバックアップイメージのテープコピーが取れます。
MySQL をAmazon S3へバックアップできますか?
- ZRMでは、ディスクへバックアップできます。ZRMでアクセスできる、どんなディスクでも可能です。例えば、ローカルハードディスク、ネットワーク接続ストレージNAS、Fibre Channel RAID 配列などがあります。
- Amanda Enterpriseでは、Amazon S3にZRMのバックアップイメージを移動できます。
MySQLを24時間体制で稼動し、たとえ一瞬でも読み取りロックする余裕がありません。どのようにバックアップを取ればよいでしょうか?
- MySQLレプリケーション機能を有効に利用することをお勧めします。
- スレーブのバックアップが停止している間は、レプリケーションを停止してください。
- レプリケーションを再開してください。